プルソン

地獄の辞典』に描かれたプルソン(Pursan)の挿絵
ゴエティア』に記されたプルソンのシジル

プルソンPurson)は、悪魔学における悪魔の一人。

概要

ピュルサンPursan)、キュルソンCurson)とも呼ばれる[1][2]。『ゴエティア』によると、一部は力天使、一部は座天使からなる22の軍団を指揮する序列20番の

大奥義書』によれば、フルーレティの支配下にあるという[3]

ミュンヘン降霊術手引書』においても、キュルソン(CursonまたはCvrson)という名前で紹介されている[4]

ライオンの顔をした男の姿で現れる。出現の際には、手に毒蛇を持ち、に乗っている。常にトランペットを鳴り響かせているともいわれる。隠されたものの在り処を知り、財宝を発見する力を持つ。また、過去・現在・未来に関して語り、地上の秘された物事や神学、あるいは創世に関する質問に真摯に答える。良い使い魔も与えてくれる。

脚注

  1. ^ Pseudomonarchia Daemonum
  2. ^ 『地獄の辞典』でも「ピュルサン(キュルソン)」という項目名で紹介されている。
  3. ^ The Book of Ceremonial Magic, p188
  4. ^ Forbidden Rites, p.165 および pp.291-292

参考文献

  • フレッド・ゲティングズ著、大瀧啓裕訳『悪魔の事典』青土社、1992年 ISBN 4-7917-5185-X
  • グスタフ・ディヴィッドスン著、吉永進一訳『天使事典』創元社、2004年 ISBN 4-422-20229-4
  • コラン・ド・プランシー著、床鍋剛彦訳『地獄の辞典講談社、1990年 ISBN 4-06-201297-9
  • Kieckhefer, Richard, Forbidden Rites: A Necromancer's Manual of the Fifteenth Century, Pennsylvania State University Press (1998), ISBN 978-0271017518
  • Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
  • Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)
ゴエティア』の悪魔
数字は『ゴエティア』での記載順。
(King)
君主(Prince)
公爵(Duke)
侯爵(Marquess)
伯爵(Earl)
騎士(Knight)
総裁(President)