アパッチ砦

曖昧さ回避 この項目では、1948年の西部劇映画について説明しています。1981年の刑事映画については「アパッチ砦・ブロンクス」をご覧ください。
アパッチ砦
Fort Apache
監督 ジョン・フォード
脚本 ジェームズ・ワーナー・ベラ
フランク・S・ニュージェント
製作 メリアン・C・クーパー
ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン
ヘンリー・フォンダ
シャーリー・テンプル
ジョン・エイガー
音楽 リチャード・ヘイグマン
撮影 アーチー・スタウト
編集 ジャック・マレー
配給 RKO
公開 アメリカ合衆国の旗 1948年3月9日
日本の旗 1953年1月15日
上映時間 125分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

アパッチ砦』(アパッチとりで、原題: Fort Apache)は、1948年製作のアメリカ映画ジョン・フォード監督作品。

概要

ジェームズ・ワーナー・ベラの原作をもとに製作された、ジョン・フォードの作品の中で知られている西部劇映画で、『騎兵隊三部作』の第一作。カスター中佐率いる第七騎兵隊の全滅(リトルビッグホーンの戦い)をモデルにしており、後年の三部作の2作『黄色いリボン』、『リオ・グランデの砦』と比較すると、若干毛色の違う作品でもある。

功を焦る現場の実情を知らない司令官の無謀な作戦によって、軍隊が壊滅していくという筋書きは、後の黒澤明監督の『影武者』など、後年の作品に大きな影響を及ぼした。

ストーリー

南北戦争において、失策を犯してしまったサースデイ将軍は中佐に階級を下げられ、アパッチ族との紛争が絶えない辺境のアパッチ砦に左遷させられる。早速、サースデイは娘のフィラデルフィアを連れて赴任した。

そこには、現場の情勢を熟知している古参のヨーク大尉や、後方部隊への配属を心待ちにしているコリングウッド大尉などがいた。しかし、サースデイは軍規至上主義の武骨一点張りな石頭で、早速そこの砦の騎兵隊員たちの服装が乱れている事を指摘して、風紀を取り締まろうとする。そして早く将軍に戻りたいが故に手柄を立てようと、隊員たちに厳しい戦闘訓練を課したり、ヨーク大尉やコリングウッド大尉などと意見を衝突させていた。

一方、アパッチ砦にいるオローク軍曹の息子で、士官学校を卒業したマイケル・オローク中尉(ミッキー)が帰ってきた。久々の親子の再会を喜ぶミッキー。そんな中、ミッキーとフィラデルフィアは互いに惹かれ始める。

そしてある日、ミッキーとフィラデルフィアは馬に乗ってデートに出掛けるが、その道中で横倒しになった幌馬車とミッキーの部隊の同僚たちの焼死体を発見する。

キャスト

※括弧内は日本語吹き替え(初回放送:1972年3月17日 フジテレビゴールデン洋画劇場』)。

  • ジョン・ウェイン:カービー・ヨーク大尉(小林昭二)- コーチーズ族長との平和交渉を担う。
  • ヘンリー・フォンダ:オーエン・サースデイ中佐(家弓家正)- アパッチ砦の司令官。
  • シャーリー・テンプル:フィラデルフィア・サースデイ(鈴木弘子)- サースデイ中佐の娘。
  • ペドロ・アルメンダリス:ビューフォート上等兵(上田敏也)- スペイン語を話す。族長との交渉の通訳。
  • ワード・ボンド:オローク軍長(藤本譲) - ミッキーの父
  • ジョージ・オブライエン(英語版):サム・コリングウッド大尉
  • ヴィクター・マクラグレン:フェストゥス・マルカーヒー軍曹(雨森雅司)- マイケルのおじ。
  • アンナ・リー:エミリー・コリングウッド - コリングウッド大尉の妻
  • アイリーン・リッチ(英語版):メアリー・オローク - ミッキーの母
  • ディック・フォラン(英語版):クインキャノン軍曹 - 夜、『いとしきジュヌビエーブ』を歌う。
  • ガイ・キッビー(英語版):ウィルキンス医師
  • グラント・ウィザース:サイラス・ミーチャム - インディアンと銃や酒の取引をしている。
  • ジャック・ペニック(英語版):ダニエル・シャタック軍曹 - ダンおじ。マイケルのおじ。
  • レイ・ハイク:ゲイツ中尉 - コリングウッド大尉副官の後任
  • モヴィータ・カスタネダ(英語版):グアダルーペ(サースデイ家の料理人)
  • ジョン・エイガー:マイケル・オローク中尉(ミッキー)(中田浩二)- 士官学校出身。

スタッフ

脚注

[脚注の使い方]

外部リンク

ジョン・フォードのフィルモグラフィ
1910年代
1920年代
  • A街の貴公子
  • 二十九号室
  • 西方の勇者
  • 野人の勇
  • The Big Punch
  • 熱血の焔
  • 疾風の如く
  • 吹雪の道
  • 雷電児
  • 百発百中
  • ジャッキー
  • 嘆くな乙女
  • 銀色の翼 (エドウィン・カリューと共同)
  • 村の鍛冶屋
  • The Face on the Bar-Room Floor
  • Three Jumps Ahead
  • 侠骨カービー
  • 意気天に沖す
  • 豪雨の一夜
  • アイアン・ホース
  • オーロラの彼方
  • Lightnin'
  • 香も高きケンタッキー
  • サンキュー
  • 雪辱の大決戦
  • 誉れの一番乗
  • 三悪人
  • Upstream
  • 四人の息子
  • ナポレオンと理髪師
  • 名物三羽烏
  • 黒時計聯隊
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
テレビ
  • Fireside Theater (1949)
  • The Bamboo Cross (1955)
  • Screen Director's Playhouse (1955)
  • Wagon Train (1957-1965)
製作
  • アイアン・ホース (1924)
  • 青鷲 (1926)
  • マザー・マクリー (1928)
  • 血涙の志士 (1928)
  • 赤毛布恋の渦巻 (1928)
  • 最敬礼 (1929)
  • 肉体 (1932)
  • マルコ・ポーロの冒険 (1938)
  • 若き日のキャシディ (1965)
ドキュメンタリー
  • Torpedo Squadron
  • Sex Hygiene (1942)
  • ミッドウェイ海戦 (1942)
  • 真珠湾攻撃 (1943)
  • We Sail at Midnight (1943)
  • This Is Korea! (1951)
  • Korea (1959)
  • Chesty: A Tribute to a Legend (1976)
カテゴリ カテゴリ