アウクソー

3柱のホーライを描いたレリーフ。左から、水差しを持つアウクソー、植物を持つタロー、果実の収穫を待つカルポー

アウクソー古希: Αὐξώ, Auxō)は、ギリシア神話に登場する女神である。カリスの一柱で美と成長を司る。長母音を省略してアウクソとも表記される。別名はアウクセシアー古希: Αυξησια, Auxesia)で、ダミアーと関連する。

アッティカ地方、特にアテーナイではヘーゲモネーとともに2柱説の女神カリスの1柱である[1]。アウクソーはと万物の生長を司り、ヘーゲモネーはと果実の収穫を司る。
またゼウステミスとの間に生まれた季節の女神・ホーラーの1柱ともされており[2]を司る存在として植物の生長を象徴する。タロー、カルポーとともに3柱説のホーラーの1柱でもある[3][4]

脚注

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  1. ^ パウサニアス、9巻35・2。
  2. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.263b。
  3. ^ パウサニアス、9巻35・1。
  4. ^ ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス、『神話集(Fabulae)』 183。

参考文献

  • パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)
  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)
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