源氏巻
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/47/Genjimaki.jpg/200px-Genjimaki.jpg)
源氏巻(げんじまき)は、島根県鹿足郡津和野町の銘菓。餡をきつね色に焼いたカステラのような薄い生地に包んだ長方形の菓子であり、茶菓子として用いられる。餡は伝統的に小豆を煮詰めた豆沙餡である。
誕生
幕末に津和野藩の御用菓子司・見墹情貫堂が、練った小麦粉を薄く焼いた生地に紫色の餡を詰め込んで十一代藩主・亀井茲監に進上した。この際、藩主の正室・貢子(光安姫)が紫色の餡に感動し、『源氏物語』の「若紫」に出てくる和歌「手に摘みていつしかも見ん紫の根に通ひける野辺の若草」を想い起した。それにあやかって「源氏巻」と名付けられたとされる[1]。
現在、津和野町には、源氏巻を扱うメーカーが10軒あまり存在し、それぞれにその味を競っている。また、近年は抹茶風味の餡なども登場している。 さらに、衣を付けて揚げた「揚げ源氏巻」も発売されている[2]。
脚注
関連項目
外部リンク
- 和菓子処・三松堂
- 山田竹風軒本店
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