ミステリアス・トラヴェラー

ミステリアス・トラヴェラー
ウェザー・リポートスタジオ・アルバム
リリース
録音 1974年2月 - 1974年5月
Devonshire Sound Studios, North Hollywood, CA
ジャンル ジャズ、フュージョン
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ウェイン・ショーター
ジョー・ザヴィヌル
専門評論家によるレビュー
ウェザー・リポート アルバム 年表
スウィートナイター
(1973年)
ミステリアス・トラヴェラー
(1974年)
テイル・スピニン (幻祭夜話)
(1975年)
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ミステリアス・トラヴェラー』(Mysterious Traveller、直訳は「謎の旅行者、不可思議な旅人」)は、1974年に発表されたアメリカ合衆国のエレクトリック・ジャズ・バンド「ウェザー・リポート」の4枚目のオリジナルアルバム。ミロスラフ・ヴィトウスが参加した最後のアルバムである。

本作は、1974年のアメリカの音楽雑誌『ダウン・ビート』の読者投票で「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。これは、このバンドにとって2度目の総合部門での受賞作となった。

概要

このアルバムを「ウェザー・リポートが『エレクトリックベースを縦横に用いて、ファンクリズム・アンド・ブルースのノリ、そしてロックの要素を取り入れた最初のアルバム』であり、このミックスされた要素が後にこのバンドの醍醐味となった」と考えることもできる。

本作では、曲の構成が一層厳密に組み立てられており、最初の3枚のアルバムで用いられた「より自由な空間のある即興演奏」にかわって「しっかりと作られた曲」が演奏に用いられている。このバンドのアルバムの中で、作曲面で本作が最も優れた成果を上げているとする意見もある。

今回新しく加わったメンバーはドラマーのイシュマエル・ウィルバーン (Ishmael Wilburn)である。前作『スウィートナイター』の発表後、本作の発表まで、ツアー・ドラマーとして、元スライ&ザ・ファミリー・ストーングレッグ・エリコが同行していたが、彼はバンドのレギュラー・メンバーになる要請を辞退している。

なお、本作でグループを脱退するミロスラフ・ヴィトウスの後任にはアルフォンソ・ジョンソンが就くことになった。

収録曲

#タイトル作詞作曲時間
1.「ヌビアン・サンダンス - "Nubian Sundance"」 ザヴィヌル
2.「アメリカン・タンゴ - "American Tango"」 ザヴィヌル/ヴィトウス
3.「キューカンバ・スランバ - "Cucumber Slumber"」 ザヴィヌル/ジョンソン
4.「ミステリアス・トラヴェラー - "Mysterious Traveller"」 ショーター
5.「ブラックソーン・ローズ - "Blackthorn Rose"」 ショーター
6.「スカーレット・ウーマン - "Scarlet Woman"」 ジョンソン/ショーター/ザヴィヌル
7.「ジャングル・ブック - "Jungle Book"」 ザヴィヌル

録音メンバー

ゲスト・ミュージシャン

  • レイ・バレット (Ray Barretto) - パーカッション ※3曲目
  • ムルガ・ブーカー (Muruga Booker) - パーカッション ※1曲目
  • スティーヴ・リトル (Steve Little) - ティンパニ ※6曲目
  • ドン・アシュワース (Don Ashworth) - オカリナ、管楽器 ※7曲目
  • イサコフ (Isacoff) - タブラ、フィンガーシンバル ※7曲目
  • エドナ・ライト (Edna Wright) - ボーカル ※1曲目
  • マーティ・マッコール (Marti McCall) - ボーカル ※1曲目
  • ジェシカ・スミス (Jessica Smith) - ボーカル ※1曲目
  • ジェイムズ・ギルストラップ (James Gilstrap) - ボーカル ※1曲目
  • ビリー・バーナム (Billie Barnum) - ボーカル ※1曲目

外部リンク

  • Weather Report Annotated Discography: Mysterious Traveller
  • Mysterious Traveller - Discogs (発売一覧)
メンバー
キーボード
サクソフォーン
ベース
ドラム
パーカッション
アルバム
スタジオ

ウェザー・リポート (1971年) | アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック (1972年) | スウィートナイター (1973年) | ミステリアス・トラヴェラー (1974年) | テイル・スピニン (幻祭夜話) (1975年) | ブラック・マーケット (1976年) | ヘヴィ・ウェザー (1977年) | ミスター・ゴーン (1978年) | 8:30 (1979年) | ナイト・パッセージ (1980年) | ウェザー・リポート'81 (1982年) | プロセッション (1983年) | ドミノ・セオリー (1984年) | スポーティン・ライフ (1985年) | ディス・イズ・ディス (1986年)

ライブ

ライヴ・イン・トーキョー (1972年) | ハバナ・ジャム (1979年) | ハバナ・ジャム II (1979年) | ライヴ&アンリリースド (2002年) | レジェンダリー・ライヴ・テープス1978-1981 (2015年)

コンピレーション
映像作品
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