ブリックヤード400

ブリックヤード400
モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ
開催地 インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)
初開催 1994年 (1994)
全長 400マイル (640 km)
周回 160周
ステージ1:50周
ステージ2:50周
ステージ3:60周
旧名 Brickyard 400 (1994年 – 2004年, 2010年)
Allstate 400 at the Brickyard (2005年 – 2009年)
Brickyard 400 presented by BigMachineRecords.com (2011年)
Crown Royal presents the Your Hero's Name Here 400 at the Brickyard powered by BigMachineRecords.com (2012年 – 2014年)
Crown Royal presents the Your Hero's Name Here 400 at the Brickyard (2015年 – 2016年)
Brantley Gilbert Big Machine Brickyard 400 (2017年)
最多勝利
(ドライバー)
ジェフ・ゴードン (5)
最多勝利
(チーム)
ヘンドリック・モータースポーツ (10)
最多勝利
(マニファクチャー)
シボレー (17)

ブリックヤード400(Brickyard 400)は、インディアナ州インディアナポリスインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズの一戦。2005年から2009年までは米国大手保険会社のオールステート保険(Allstate Insurance)が冠スポンサーとなり、「Allstate 400 at the Brickyard」のタイトルで開催されていた。

歴史

会場となるインディアナポリス・モーター・スピードウェイのレイアウト

1990年代にはすでにアメリカ合衆国で人気ナンバーワンモータースポーツに成長していたNASCARではあったが、そのレースは以前アメリカ合衆国南部を中心に行なわれていて、F1モナコGPル・マン24時間レースと並び世界3大レースのひとつであるインディ500が行なわれるアメリカンモータースポーツの聖地、アメリカ合衆国北部インディアナ州インディアナポリス市近郊のインディアナポリス・モーター・スピードウェイでの開催はされていなかった。 そこで当然インディアナポリス・モーター・スピードウェイでのNASCARレース開催の機運が高まり、1994年にブリックヤード400としてスタートした。

概要

インディアナポリス・モーター・スピードウェイのコースを160周(1周:2.5mile = 4,000m)400マイルで争われる。バンクが低いインディアナポリスではサイド・バイ・サイドでターンに進入することが難しく、レースはシングルファイル(一列の状態)で進む。そのため予選上位が有利である。ただしロードコースが得意なドライバーでも上位進出が期待できる。

由来

ブリックヤード400の「ブリックヤード」とは英語で「煉瓦の庭」を意味し、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのニックネームである。 これはかつて、インディアナポリス・モーター・スピードウェイが無数の煉瓦で舗装されていたことに由来する。 アスファルト舗装に変わった現在も、スタート/フィニッシュラインに1ヤードだけレンガのラインが残されている。

優勝ドライバーはチームメンバーや家族と共にこのラインにキスをすることが恒例となっている。

誤解

日本人の中にはデイトナ500インディ500と間違える人も多いが、以下の違いがある。

歴代優勝者

決勝日 優勝者 チーム 車体・エンジン レース距離 レース時間 平均時速
(mph)
スタート時
順位
周回数 マイル (km)
1994(英語版) 8月6日 ジェフ・ゴードン ヘンドリック・モータースポーツ シボレー 160 400 (643.737) 3:01:51 131.932 3
1995(英語版) 8月5日 デイル・アーンハート リチャード・チルドレス・レーシング シボレー 160 400 (643.737) 2:34:38 155.218 13
1996(英語版) 8月3日 デイル・ジャレット(英語版) ロバート・イェーツ・レーシング(英語版) フォード 160 400 (643.737) 2:52:02 139.508 24
1997(英語版) 8月2日 リッキー・ラッド(英語版) Rudd Performance Motorsports フォード 160 400 (643.737) 3:03:28 130.828 7
1998(英語版) 8月1日 ジェフ・ゴードン (2) ヘンドリック・モータースポーツ (2) シボレー 160 400 (643.737) 3:09:19 126.77 3
1999(英語版) 8月7日 デイル・ジャレット(英語版) (2) ロバート・イェーツ・レーシング(英語版) (2) フォード 160 400 (643.737) 2:41:57 148.288 4
2000(英語版) 8月5日 ボビー・ラボンテ(英語版) ジョー・ギブス・レーシング ポンティアック 160 400 (643.737) 2:33:56 155.918 3
2001(英語版) 8月5日 ジェフ・ゴードン (3) ヘンドリック・モータースポーツ (3) シボレー 160 400 (643.737) 3:03:30 130.79 27
2002(英語版) 8月4日 ビル・エリオット エヴァ―ナム・モータースポーツ(英語版) ダッジ 160 400 (643.737) 3:11:57 125.033 2
2003(英語版) 8月3日 ケヴィン・ハーヴィック リチャード・チルドレス・レーシング (2) シボレー 160 400 (643.737) 2:58:22 134.548 1
2004(英語版) 8月8日 ジェフ・ゴードン (4) ヘンドリック・モータースポーツ (4) シボレー 161* 402.5 (647.76) 3:29:56 115.037 11
2005(英語版) 8月7日 トニー・スチュワート ジョー・ギブス・レーシング (2) シボレー 160 400 (643.737) 3:22:03 118.782 22
2006(英語版) 8月6日 ジミー・ジョンソン ヘンドリック・モータースポーツ (5) シボレー 160 400 (643.737) 2:54:57 137.182 5
2007 7月29日 トニー・スチュワート (2) ジョー・ギブス・レーシング (3) シボレー 160 400 (643.737) 3:24:28 117.379 14
2008 7月27日 ジミー・ジョンソン (2) ヘンドリック・モータースポーツ (6) シボレー 160 400 (643.737) 3:28:29 115.117 1
2009 7月26日 ジミー・ジョンソン (3) ヘンドリック・モータースポーツ (7) シボレー 160 400 (643.737) 2:44:31 145.882 16
2010 7月25日 ジェイミー・マクマレー チップ・ガナッシ・レーシング シボレー 160 400 (643.737) 2:56:24 136.054 4
2011(英語版) 7月31日 ポール・メナード(英語版) リチャード・チルドレス・レーシング (3) シボレー 160 400 (643.737) 2:52:18 140.766 15
2012(英語版) 7月29日 ジミー・ジョンソン (4) ヘンドリック・モータースポーツ (8) シボレー 160 400 (643.737) 2:54:19 137.68 6
2013(英語版) 7月28日 ライアン・ニューマン スチュワート=ハース・レーシング シボレー 160 400 (643.737) 2:36:22 153.485 1
2014(英語版) 7月27日 ジェフ・ゴードン (5) ヘンドリック・モータースポーツ (9) シボレー 160 400 (643.737) 2:39:41 150.297 2
2015(英語版) 7月25日 カイル・ブッシュ ジョー・ギブス・レーシング (4) トヨタ 164* 410 (659.831) 3:06:51 131.656 9
2016(英語版) 7月24日 カイル・ブッシュ (2) ジョー・ギブス・レーシング (5) トヨタ 170* 425 (683.971) 3:17:46 128.94 1
2017 7月23日 ケイシー・ケイン(英語版) ヘンドリック・モータースポーツ (10) シボレー 167* 417.5 (671.901) 3:39:00 114.384 19
2018(英語版) 9月10日* ブラッド・ケセロウスキー チーム・ペンスキー フォード 160 400 (643.737) 3:06:35 128.629 6
  • 2004年:グリーン・ホワイト・チェッカーにより、161周/402.5マイルに延長。
  • 2015年:グリーン・ホワイト・チェッカーにより、164周/410マイルに延長。
  • 2016年:NASCARオーバータイムが2度適用となり、170周/425マイルに延長。
  • 2017年:NASCARオーバータイムが2度適用となり、167周/417.5マイルに延長。
  • 2018年:雨天のため月曜日に順延。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ブリックヤード400に関連するカテゴリがあります。
  • Brickyard 400 Official site
現在
チャンピオンシップ
  • 1 デイトナ
  • 2 アトランタ(英語版)
  • 3 ラスベガス(英語版)
  • 4 フェニックス(英語版)
  • 5 フォンタナ(英語版)
  • 6 マーティンズビル(英語版)
  • 7 テキサス(英語版)
  • 8 ブリストル(英語版)
  • 9 リッチモンド(英語版)
  • 10 タラデガ(英語版)
  • 11 ドーバー(英語版)
  • 12 カンザス(英語版)
  • 13 シャーロット
  • 14 ポコノ(英語版)
  • 15 ブルックリン(英語版)
  • 16 ソノマ(英語版)
  • 17 シカゴランド(英語版)
  • 18 デイトナ(英語版)
  • 19 ケンタッキー(英語版)
  • 20 ロードン(英語版)
  • 21 ポコノ(英語版)
  • 22 ワトキンズグレン(英語版)
  • 23 ブルックリン(英語版)
  • 24 ブリストル(英語版)
  • 25 ダーリントン(英語版)
  • 26 インディアナポリス
プレーオフ
  • 27 ラスベガス(英語版)
  • 28 リッチモンド(英語版)
  • 29 シャーロット(英語版)
  • 30 ドーバー(英語版)
  • 31 タラデガ(英語版)
  • 32 カンザス(英語版)
  • 33 マーティンズビル(英語版)
  • 34 テキサス(英語版)
  • 35 フェニックス(英語版)
  • 36 ホームステッド=マイアミ
エキシビジョン
過去
チャンピオンシップ
  • ゲータレード・デュエル (1971年までGrand National race)
  • ファースト・ユニオン400
  • サブウェイ400
  • リバーサイド400
  • ミュージックシティ420 (May)
  • ローンスター500
  • タイソン・ホリー・ファームズ400
  • ポップシークレット・マイクロウェーブ・ポップコーン400
  • ウェスタン500
  • ナッシュビル420 (July)
  • カレッジ・ステーション (Summer 1972-73)
  • アラモ500 (1979-81)
エキシビジョン
  • 鈴鹿(英語版)
  • もてぎ(英語版)
  • カルダー・パーク(オーストラリア)(英語版)