パフペストリー

焼く前のパフペストリー。層になっているのが見て取れる。

パフペストリー英語: puff pastry)、パート・フィユテフランス語: pâte feuilletée)は、日本で言うところのパイ生地の1種[1]折り込みパイ生地とも呼ばれる[2]

概要

塊のバターを生地で包んでから、何度も折りたたんで伸ばすを繰り返して層を作るペストリーである[1][2]

イギリス料理にはパフペストリーを用いる料理が多数あるが、家庭で料理する場合にはパフペストリーは市販のものを購入することがほとんどである[1]

歴史

17世紀の画家クロード・ロランは若い頃に菓子職人見習いをしていたが、菓子を作ろうとしていたある時、バターを入れ忘れたことに気付いて、後からバターを折り込んでいった[3]。これがパート・フィユテの始まりとする説があるが、この時はあまり普及せず、アントナン・カレームM. Feuilletによって完成された(パート・フィユテの名前は後者の姓から採られたとされる)[3]

この他にも、18世紀にコンデ公のおかかえ菓子職人フイエ(Feuillet)が考案し、その名前から名付けられたとする説もある[3]

出典

  1. ^ a b c 安田真理子「その他のペストリー」『British Savoury Baking: イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング』内外出版社、2021年、52頁。ISBN 978-4862575630。 
  2. ^ a b 川上文代「2種のパイ生地の作り方」『イチバン親切なお菓子の教科書』(特別セレクト版)新星出版社、2015年、63頁。ISBN 978-4405092822。 
  3. ^ a b c 望月香代子. “王様の認めたケーキ! ピティヴィエ”. .tsuji. とっておきのヨーロッパだより. 辻調グループ. 2023年6月26日閲覧。

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