スモール・タウン・ガール (1953年の映画)

スモール・タウン・ガール
Small Town Girl
監督 カルドシュ・ラースロー(ハンガリー語版)
脚本 ドロシー・クーパー(英語版)
ドロシー・キングスリー(英語版)
原案 ドロシー・クーパー
製作 ジョー・パスタナク(英語版)
出演者 ジェーン・パウエル
ファーリー・グレンジャー
アン・ミラー
S・Z・サコール(英語版)
ロバート・キース
ナット・キング・コール
ビリー・バーク
ボビー・ヴァン(英語版)
音楽 ニコラス・ブロドスキー(英語版)
アンドレ・プレヴィン
アルバート・センドリー
撮影 ジョセフ・ルッテンバーグ
編集 アルバート・アクスト
製作会社 アメリカ合衆国の旗メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給 アメリカ合衆国の旗ロウズ
公開 アメリカ合衆国の旗
  • 1953年4月10日 (1953-04-10)
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $1,438,000[1]
興行収入 $2,127,000[1][2]
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スモール・タウン・ガール』 (Small Town Girl) は、1953年アメリカ合衆国ミュージカル映画。日本では劇場未公開。

ラズロ・カルドス(カルドシュ・ラースロー(ハンガリー語版))が監督し、ジェーン・パウエルファーリー・グレンジャーアン・ミラーが主演した。バスビー・バークレーが複数のダンスシーンの振付を行なった。ボビー・ヴァンが街中を跳びまわる「Street Dance」で有名となった。またナット・キング・コールによる演奏も収録されている。ニコラス・ブロドスキー作曲、リオ・ロビン作詞による楽曲「My Flaming Heart」がアカデミー歌曲賞にノミネートされた。1936年のMGMの映画『小都会の女(英語版)』とは、原題は同じであるが、関連はない。

ストーリー

自己中心的なブロードウェイのスター女優リサ・ベルモント(アン・ミラー)と交際しているリック・ビロウ・リヴィングストン(ファーリー・グレンジャー)は小さな街でのスピード違反で30日の服役中である。リックは裁判官の娘シンディ・キンベル(ジェーン・パウエル)と偶然出会う。リックは病身の母(ビリー・バーク)の誕生日と偽ってシンディを説得して1日脱獄し、リサに会いに行こうとする。シンディはリックについて行き、徐々に惹かれていく。ドクター・シルマー(S・Z・サコール)は息子ラドウィグ(ボビー・ヴァン)とリサを結婚させたがっているが、ラドウィグはブロードウェイでの活動を切望する。

キャスト

  • シンディ・キンベル:ジェーン・パウエル
  • リック・ビロウ・リヴィングストン:ファーリー・グレンジャー
  • リサ・ベルモント:アン・ミラー
  • エリック・シルマー(パパ):S・Z・サコール(英語版)
  • ゴードン・キンベル裁判官:ロバート・キース
  • ラドウィグ・シルマー:ボビー・ヴァン(英語版)
  • リヴィングストン夫人:ビリー・バーク
  • ゴードン・キンベル夫人:フェイ・レイ
  • ハッピー:チル・ウィルス
  • 本人:ナット・キング・コール
  • マック:ディーン・ミラー
  • テッド:ウィリアム・キャンベル(英語版)
  • ヘミングウェイ(執事):フィリップ・トン(英語版)
  • ジム(警官):ジョナサン・コット
  • ボビー・ヤット&デニス
  • ジミー:ルビー・リー
  • ディードア:ビヴァリー・ウィルス(英語版)
  • パッツィ:グロリア・ノーブル
  • ベティ:ジェーン・リデル
  • メアリー:ナンシー・ヴァレンタイン
  • サンドラ:ジャネット・スチュワート
  • スージー:ペギー・メルタイア
  • ガールフレンド:ヴァージニア・ホール
シンディ・キンベル役のジェーン・パウエル

制作

MGMのプロデューサーであるジョー・パスタナクより、カントリー・ミュージックのスターであるハンク・ウィリアムズに保安官役での出演をオファーしたが断られたとされる。最終的にこの役はジョナサン・コットが配役された。その直後、ウィリアムズがMGMの重役のドア・シャリーと面会して別の作品について話し合ったが、ウィリアムズは脱帽しないなど失礼な態度をとったため、ウィリアムズは映画出演の機会を逃した。これらの出来事は2015年の映画『アイ・ソー・ザ・ライト』に描かれている[3]。本作公開の3ヶ月前の1953年1月、ウィリアムズは亡くなった。

評価

MGMの記録によると、アメリカとカナダで$1,365,000、それ以外で$762,000の興行収入があり、$287,000の赤字となった[1]

レガシー

近年、ボビー・ヴァンが歌い踊った楽曲「Take Me to Broadway」(「Jumping Song」としても知られる)がコマーシャルやミュージック・ビデオに引用されている。例えばゴールドフラップの2008年の楽曲「Happiness」において、陽気な男性が街中をジャンプし、街行く人々と握手し、ゴミ箱の蓋をシンバルのように扱う。ピーター・ウルフは1987年の楽曲「Come As You Are」でこのシーンの再現をしている。2014年の第68回トニー賞授賞式において、オープニングでヒュー・ジャックマンが再現し、舞台裏にあるモニターにボビー・ヴァンが映った[4]。アメリカ映画のダンス・シーンを集めた1985年のジャック・ヘイリー・ジュニア監督の映画『ザッツ・ダンシング(英語版)』においてこの曲が取り入れられた。

出典

  1. ^ a b c (英語) The Eddie Mannix Ledger, Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study .
  2. ^ "The Top Box Office Hits of 1953". Variety (英語). 13 January 1954.
  3. ^ Koon, George William (2002) (英語). Hank Williams, So Lonesome. University Press of Mississippi. p. 57. ISBN 978-1578062836. https://archive.org/details/isbn_9781578062836. "Small Town Girl hank williams mgm." 
  4. ^ Linda Holmes (2014年6月9日). “Hugh Jackman Jumps; Tony Viewers Say, 'What?'” (英語). NPR. https://www.npr.org/blogs/monkeysee/2014/06/09/320298048/hugh-jackman-jumps-tony-viewers-say-what 

外部リンク

ブロードウェイ
振付作品
  • コネチカット・ヤンキー(1927)
  • プレゼント・アームズ (ミュージカル)(英語版)(1928)
  • スウィート・アンド・ロウ (ミュージカル)(英語版)(1930)
監督映画作品
振付映画