コシオガマ属

コシオガマ属
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: シソ目 Lamiales
: ハマウツボ科 Orobanchaceae
: コシオガマ属 Phtheirospermum
学名
Phtheirospermum Bunge
ウィキメディア・コモンズには、コシオガマ属に関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズにコシオガマ属に関する情報があります。

コシオガマ属(コシオガマぞく、学名:Phtheirospermum 、漢字表記:小塩竈属)はハマウツボ科の属の1つ。かつてはゴマノハグサ科に含められていた。

特徴

半寄生植物一年草は直立するか斜上し、腺毛がやや密に生える。は対生し、深く裂け、裂片はさらに細かく分かれ、腺毛が多い。は茎の上部の葉腋ごとに1個つける。は鐘状になり、先は5裂し、腺毛がある。花冠は筒状で先は唇形になり、上唇と下唇に分かれる。上唇は2裂して平らな兜形になり、裂片は縁が外側に反り返り、下唇は3裂して上唇より長く、花冠内部に隆起した2列の条があって、裂片は開出する。雄蕊は4個が花冠上唇側にあり、下側2本は上側2本より長い。花柱は1個で細長く、先端はやや太くなり、上下不ぞろいな2片に裂ける。子房は2室あり、各室に多数の胚珠がある。果実はゆがんだ卵形の蒴果で先がとがり、半分が萼に包まれ、多数の種子が入り、熟すと胞背裂開する。種子は楕円形になり、縦に走る数本の翼がある[1]

東アジアに5種[1][2]知られ、うち日本には1種分布する[1]

学名の由来

学名の Phtheirospermum は、ギリシャ語のphtheir(シラミ)+ sperma(種子)に由来し、種子の形がシラミに似ることによる[3]

日本に分布する種

日本以外に分布する種

  • Phtheirospermum glandulosum Benth. ex Hook.f.
  • Phtheirospermum muliense C.Y. Wu & D.D. Tao
  • Phtheirospermum parishii Hook. f.
  • Phtheirospermum tenuisectum Bureau & Franch.

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本III合弁花類』p.115
  2. ^ Phtheirospermum The Plant List
  3. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1306

参考文献

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 大場秀章編著『植物分類表(初版第3刷訂正入)』、2011年、アボック社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  • Phtheirospermum The Plant List
  • Phtheirospermum Flora of China


  • 表示
  • 編集