アメリカ・オランダ改革派教会

アメリカ・オランダ改革派教会(あめりかおらんだかいかくはきょうかい。ただし、1628年から1819年まで用いられた名称はNorth American branch of the Dutch Reformed Church、1819年から1867年まではReformed Protestant Dutch Churchであった)は、アメリカ移民したオランダ改革派の信徒が、1628年にアメリカで設立した団体である。[1]現在は、Reformed Church in America(RCA)と言い、アメリカ合衆国で二番目に大きな改革派の教団である。

歴史

1517年マルティン・ルターが宗教改革を始めると、ドイツの北部のオランダにルター派が広まったが、次第にオランダ北部を中心にカルヴァン派の影響が強くなった。

オランダのカルヴァン派はゴイセンと呼ばれながら、次第に勢力を拡大し、ドイツ皇帝の迫害にも屈しなかった。ドイツ皇帝が軍隊で弾圧を始めると、オレンジ公ウィリアム1世を指導者として対抗した。北部が独立したり、内紛が起こった。

1581年にオランダの政情が安定すると、教会はハイデルベルク信仰問答とベルギー信条を採択し、オランダ改革派教会が成立した。

1620年頃から、オランダ人がアメリカに移住を始め、オランダ移民によりアメリカ・オランダ改革派教会が形成された。

長年鎖国していた日本が開国すると、1859年11月アメリカ・オランダ改革派ミッションの日本派遣宣教師として、改革派教会牧師S・R・ブラウン、宣教師G・H・フルベッキ、医療宣教師D・B・シモンズを選んで派遣した。

それ以降、ジェームス・ハミルトン・バラヘンリー・スタウト、チャールズ・ウォルフ、J・L・アメルマンユージーン・ブースマーティン・ワイコフハワード・ハリスアルバート・オルトマンスなどの宣教師を送り出し明治期の日本の学校教育に大きく貢献した。

日本に派遣された宣教師

脚注

  1. ^ 高橋2003年、15頁

参考文献

幕末・明治前期の来日宣教師(1859年 - 1890年)
日本のキリスト教史
カトリック
パリ外国
正教会
ロシア正教

ニコライ(1861) · アナトリー(1873) · ウラジーミル(1878)

聖公会
CMS
SPG

W・B・ライト(1873) · A・C・ショー(1873) · H・J・フォス(1876) · A・ロイド(1884)

ECUSA

E・サイル(1858) · J・リギンズ(1859) · C・M・ウィリアムズ(1859) · H・E・シュミット(1860) · J・カノヴァー(1863) · A・R・モリス(1871) · H・ラニング(1873)  · F・R・ピットマン(1877) · T・S・ティング(1878) · J・マキム(1880) · J・M・ガーディナー(1880) · E・J・フルベッキ(1883) · F・W・ハレル(1884)

MSCC
改革・長老派
米国長老
オランダ改革派

S.R.ブラウン(1859) · D・シモンズ(1859) · G・H・F・フルベッキ(1859) · J・H・バラ(1861) · H・スタウト(1869) · M・E・キダー(1869) · C・H・H・ウォルフ(1871) · L・L・ジェーンズ(1871) · M・N・ワイコフ(1872) · J・L・アメルマン(1876) · E・S・ブース(1879) · H・ハリス(1884) · A・オルトマンス(1886)

スコットランド
カンバーランド
南長老
RCU
メソジスト派
米国監督
カナダ

E・W・クラーク(1871) · G・コクラン(1873) · D・マクドナルド(1873) · C・S・イビー(1876) · G・M・ミーチャム(1876) · M・カートメル(1882) · J・G・ダンロップ(1885) · J・W・サンビー(1886) · J・K・マンロー(1888) · I・S・ブラックモーア(1889)

米国南監督

J・W・ランバス(1886) · W・R・ランバス(1886) · S・H・ウェンライト(1888) · J・C・C・ニュートン(1888)

米国美普
米国福音
会衆派
AB
バプテスト派
ABMU
BMS
ディサイプルス
基督教会

C・ガルスト(1883) · G・スミス(1883)

フレンド派
キリスト友婦人
ブレズレン系
プリマス
超教派
WUMS
新神学系
独普及福音
米国ユニテリアン
ユニヴァーサリスト
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