アトラントローパ

宇宙から見たアトラントローパの地中海の想像図

アトラントローパ(Atlantropa)とはヨーロッパアフリカを統合した新たな人工大陸、及びそれを作る計画をいう。

概要

1928年から1950年にかけてドイツ人技術者ヘルマン・ゼイゲル(英語版)が提唱したヨーロッパとアフリカの統一化計画である。その概要はいくつかの大規模な計画から構成される。まずジブラルタル海峡を塞き止めてその海水をすべて排水し、沿岸地域の河川の淡水によって地中海を湖とする。さらにサハラ砂漠において大規模な灌漑計画を実行し、緑化政策を進める。地中海の淡水はこのサハラ緑化計画で活用する。さらにコンゴ川にダムを建設してコンゴ海、チャド海を形成し、またザンベジ川にもダムを建設してヴィクトリア海を作り上げる。これはラッツェルの生存圏の思想に基づいた計画であり、アフリカの豊富な資源を目的としたヨーロッパによるアフリカ大陸の植民地支配を強化するための計画という側面が強い。

参考文献

  • ジョン・オロシコリン著、滝川義人訳『地政学辞典』(東洋書林、2000年)

関連項目

物質の技術的操作のレベル
メガスケールエンジニアリング
  • 天文工学(英語版)
  • 地球工学
  • メガストラクチャー
  • 惑星工学(英語版)
  • 宇宙エレベータ
  • テラフォーミング
  • マクロエンジニアリング(英語版)
    マイクロテクノロジー(英語版)
    ナノテクノロジー
    ピコテクノロジー(英語版)
    フェムトテクノロジー(英語版)
    典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
    • ドイツ