やまじえびね

やまじ えびね
生誕 (1965-05-03) 1965年5月3日(59歳)
職業 漫画家
活動期間 1984年[1] -
ジャンル 女性漫画
代表作 『レッド・シンブル』[2]
『女の子がいる場所は』[2]
受賞 第27回手塚治虫文化賞短編賞(『女の子がいる場所は』)[3]
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やまじ えびね1965年5月3日[1] - )は、日本の漫画家[2]東京都在住[4]日本大学藝術学部文芸学科卒業[5]。女性同士の恋愛ものの作品もある[4]。代表作は『レッド・シンブル』[2]、『女の子がいる場所は』[2]

略歴

  • 19歳の時に[4]『三角形のデザート』が第18回LMHSで佳作を受賞し、[要出典]LaLa』(白泉社)1984年11月号に掲載されデビューを果たす[1]
  • 『古都姫様危ふし』が第19回LMHSで準入選になり、[要出典]『LaLa』1985年2月大増刊号に掲載。
  • 『夜の胸さわぎ』が第9回アテナ新人大賞新人賞を受賞し[1]、『LaLa』1985年4月号に掲載。
  • 2023年、『女の子がいる場所は』が第27回手塚治虫文化賞短編賞を受賞する[3]

作風

コミックナタリーによると、「乙女ちっくな少女マンガとは一線を画すアヴァンギャルドでクールな作風」で描く[1]

人物

アナログとデジタルの両方で作画を行う[5]。下がきにペン入れをし、消しゴムをかけてスキャン後、デジタルで作業している[5]。ペンは主にGペンを使っているが、やまじによると「筆圧がかからないというか、線の入り抜きなどもせず均一に描いている」ためか、ペン先が減らずに何年も同じペンを使用している[5]

作品リスト

書籍

集英社〈ヤングユーコミックス〉
  • お天気といっしょ(1996年 - 2002年、全3巻)
    1. 1996年6月発売、ISBN 4-08-864245-7
    2. 2000年1月発売、ISBN 4-08-864477-8
    3. 2002年2月19日発売、ISBN 4-08-864570-7
  • MAHOKO(1998年10月発売、ISBN 4-08-864396-8)
祥伝社〈FEELコミックス〉
  • LOVE MY LIFE(2001年9月8日発売[6]ISBN 4-396-76255-0)
  • インディゴ・ブルー(2002年12月7日発売[7]ISBN 4-396-76293-3)
  • スウィート・ラヴィン・ベイビー(2003年5月8日発売[8]ISBN 4-396-76300-X)
  • 夜を超える(2003年10月14日発売[9]ISBN 4-396-76312-3) - 松浦理英子の小説『乾く夏』を改題したコミカライズ。単行本には「蝶のいる部屋」「封印」「空白の皿」「永遠のラミエル」「花嫁が望むもの」「WATER」「いちご」「キュールとカルト」併録。
  • フリー・ソウル(2004年8月7日発売[10]ISBN 4-396-76338-7)
  • 愛の時間(2008年8月8日発売[11]ISBN 978-4-396-76437-1)
  • 鳥のように飛べるまで(『FEEL YOUNG』2009年7月号[12] - 連載、2010年11月8日発売[13]ISBN 978-4-396-76509-5) - 連載前の仮タイトルは「ふたりで遠くまで」[14]
扶桑社
KADOKAWA〈ビームコミックス〉
  • ナイト・ワーカー(2015年4月25日発売[15][16]ISBN 978-4-04-730510-6) - 表題作は『FEEL YOUNG』2010年12月号に掲載[17]、併録作品「微熱のような」は『FEEL YOUNG』2014年2月号[18] - 4月号まで集中連載された。
  • アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集(2015年10月24日発売[19]ISBN 978-4-04-730732-2)
  • レッド・シンブル(『月刊コミックビーム』2015年4月号[20] - 2017年6月号[21]連載、2015年 - 2017年刊、全3巻)
    1. 2015年10月24日発売[22]ISBN 978-4-04-730731-5 - 『アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集』と同時発売[23]
    2. 2016年7月25日発売[24]ISBN 978-4-04-734161-6
    3. 2017年5月25日発売[25][26]ISBN 978-4-04-734489-1
  • かわいそうなミーナ(『月刊コミックビーム』2019年3月号[27] - 2019年6月号[28]、2022年6月10日発売[29]ISBN 978-4-04-737095-1) - 集中連載[27]。単行本には併録「みずうみ」(『月刊コミックビーム』2018年2月号[30] - 2018年5月号[31])。
  • 女の子がいる場所は(『月刊コミックビーム』2022年1月号[32] - 2022年6月号[33]、2022年6月10日発売[29]ISBN 978-4-04-737096-8) - 短期集中連載、短篇連作[32]

単行本未収録

白泉社
  • 三角形のデザート(『LaLa』1984年11月号)
  • 古都姫様危ふし(『LaLa』1985年2月大増刊号)
  • 夜の胸さわぎ(『LaLa』1985年4月号)
  • パジャマ男(『LaLa』1985年6月号)
  • 日常の不思議(『Wendy』1985年SUMMER号・1985年AUTUMN号)
  • きのうのナルシス(『LaLa』1985年12月号)
  • 質問(『LaLa』1986年4月号)
  • 日が暮れたら帰ろ(『LaLa』1986年7月号)
  • 最後の恋人(『LaLa』1986年9月号)
  • 迷宮奇譚(『LaLaDX』1986年2号)
  • パはパラノイアのパ(『LaLa』1987年4月号)
  • キュールとカルト(『ShortStories』1987年SUMMER号)
  • やさしくて哀しい(『LaLa』1987年10月号)
  • ネオ・トランシズム(『LaLaフレッシュ増刊』1988年2月10日号)
  • WATER(『ShortStories』1988年SPRING号)
  • 地上の天使(『LaLa』1988年8月号)
  • 蝶のいる部屋(『ShortStories』1988年SUMMER号)
集英社
  • おやつの時間 番外編(『コーラス』2009年7月号[34]
  • そこは僕の故郷に似ている ショパン、サンドとの日々(『コーラス』2010年9月号[35]
  • 乙女とわたし(『コーラス』2011年4月号別冊付録「乙女こーらす」[36]) - イラストコラム。

イラスト

アンソロジー

  • 女神たちと(原作:河井克夫、2015年7月25日発売[37][38]ISBN 978-4-04-730535-9) - 連載時シリーズ名は「河井克夫と六人の女たち」[39]
    • 「サンクチュアリ」(『月刊コミックビーム』2014年12月号掲載[40])収録。

その他

  • 映画『リトル・ガール』イラストとコメント寄稿(2021年10月[41]

脚注

  1. ^ a b c d e “やまじ えびね”. コミックナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/comic/artist/1753 2023年5月6日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “やまじ えびね(漫画家)”. マンガペディア. 2023年5月6日閲覧。
  3. ^ a b “第27回手塚治虫文化賞、マンガ大賞は入江喜和「ゆりあ先生の赤い糸」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年4月25日). https://natalie.mu/comic/news/522128 2023年5月6日閲覧。 
  4. ^ a b c “やまじえびね”. フィールヤング. 2023年5月6日閲覧。
  5. ^ a b c d “やまじえびね×吉本ばなな。『女の子がいる場所は』&『かわいそうなミーナ』発売記念! 10年越しの初対面で語り合う「漫画」と「小説」のこと”. ダ・ヴィンチWeb. KADOKAWA (2022年8月30日). 2023年5月6日閲覧。
  6. ^ “LOVE MY LIFE”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  7. ^ “インディゴ・ブルー”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  8. ^ “スウィート・ラヴィン・ベイビー / sweet lovin' baby”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  9. ^ “夜を超える”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  10. ^ “フリー・ソウル”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  11. ^ “愛の時間”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  12. ^ “フィーヤン7月号、河内遙&やまじえびねが新連載開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2009年6月8日). https://natalie.mu/comic/news/17376 2021年3月7日閲覧。 
  13. ^ “鳥のように飛べるまで”. 祥伝社. 2021年3月7日閲覧。
  14. ^ “河内遙&やまじえびね、フィーヤン7月号から新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2009年5月8日). https://natalie.mu/comic/news/16272 2021年3月7日閲覧。 
  15. ^ “やまじえびねの未単行本化作品を集めた最新短編集「ナイト・ワーカー」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年4月26日). https://natalie.mu/comic/news/145462 2021年3月7日閲覧。 
  16. ^ “ナイト・ワーカー”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  17. ^ “柏木ハルコがフィーヤン初登場!次号、信濃川日出雄新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年11月8日). https://natalie.mu/comic/news/40209 2021年3月7日閲覧。 
  18. ^ “描き下ろしの夜梨子イラストも、西村しのぶ30周年別冊”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年1月8日). https://natalie.mu/comic/news/107271 2021年3月7日閲覧。 
  19. ^ “アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  20. ^ “やまじえびね新連載「レッド・シンブル」がコミックビームで開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年3月12日). https://natalie.mu/comic/news/140706 2021年3月7日閲覧。 
  21. ^ “ビームでやまじえびねのサスペンスドラマ完結、次号から新井英樹が新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年5月12日). https://natalie.mu/comic/news/232277 2021年3月7日閲覧。 
  22. ^ “レッド・シンブル 1”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  23. ^ “やまじえびねのダークサスペンス「レッド・シンブル」1巻&作品集が発売”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年10月25日). https://natalie.mu/comic/news/163913 2021年3月7日閲覧。 
  24. ^ “レッド・シンブル 2”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  25. ^ “おまえも地獄に落としてやる!やまじえびねのダークサスペンス最終3巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/234154 2021年3月7日閲覧。 
  26. ^ “レッド・シンブル 3”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  27. ^ a b “板前、庭師……“指先で魅せる手練れ者たち”描く中野シズカの新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年2月12日). https://natalie.mu/comic/news/319703 2021年3月7日閲覧。 
  28. ^ “「クトゥルフの呼び声」を田辺剛がコミカライズ、H.P.ラブクラフトの代表作”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月11日). https://natalie.mu/comic/news/330944 2021年3月7日閲覧。 
  29. ^ a b Inc, Natasha. “世界中の“女の子だから”を描いた「女の子がいる場所は」など、やまじえびね2冊同発(試し読みあり)”. コミックナタリー. 2022年9月6日閲覧。
  30. ^ “ビームで「あれよ星屑」など3作が完結、やまじえびねは新連載をスタート”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年1月12日). https://natalie.mu/comic/news/264840 2021年3月7日閲覧。 
  31. ^ “田辺剛のラヴクラフト作品コミカライズ、最新作は時空ミステリー「時を超える影」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年4月12日). https://natalie.mu/comic/news/277740 2021年3月7日閲覧。 
  32. ^ a b “義父がネコになった。僕は昔ネズミだった。ビームで新連載「僕の心がチューと鳴く」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月10日). https://natalie.mu/comic/news/457072 2021年12月10日閲覧。 
  33. ^ “新井英樹の新連載がビームで開幕、“好き”を譲らぬ少女がSMの世界へ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年5月12日). https://natalie.mu/comic/news/477336 2022年5月12日閲覧。 
  34. ^ “15周年記念のコーラス7月号、別冊付録が豪華”. コミックナタリー (ナターシャ). (2009年5月28日). https://natalie.mu/comic/news/16989 2021年3月7日閲覧。 
  35. ^ “北沢バンビが政界描く新連載、くらもちふさこ別冊も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年7月28日). https://natalie.mu/comic/news/35343 2021年3月7日閲覧。 
  36. ^ “別冊付録「乙女こーらす」に高橋真琴×くらもちふさこ対談”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年2月28日). https://natalie.mu/comic/news/45643 2021年3月7日閲覧。 
  37. ^ “河井克夫が近藤ようこ、安永知澄ら女性作家とコラボした短編集「女神たちと」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年7月24日). https://natalie.mu/comic/news/154853 2021年3月7日閲覧。 
  38. ^ “女神たちと”. KADOKAWA. 2021年3月7日閲覧。
  39. ^ “河井克夫が6人の女性とコラボ、ビームで開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年10月11日). https://natalie.mu/comic/news/128390 2021年3月7日閲覧。 
  40. ^ “山川直人の新たなコーヒー連作「小さな喫茶店」ビームで開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年11月12日). https://natalie.mu/comic/news/131064 2021年3月7日閲覧。 
  41. ^ “映画「リトル・ガール」に池辺葵、楠本まき、売野機子らがイラスト寄稿”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月18日). https://natalie.mu/comic/news/449791 2021年10月18日閲覧。 
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